徹底比較:Y!mobile(ワイモバイル)vs UQモバイル、どちらがおすすめ?

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ワイモバイルとUQモバイルは、どちらも人気が高く、通信速度も安定して高いと評判です。また、2社とも「サブブランド」という点でも共通しています。本記事ではワイモバイルとUQモバイルのプランを比較して、どちらがどんな人におすすめなのかご紹介します。

ワイモバイルもUQモバイルもサブブランド

ワイモバイルとUQモバイルの共通点として、どちらとも「キャリアのサブブランドである」ということがあげられます。

「サブブランド」が何かはわかっているので、ワイモバイルとUQモバイルの違いが知りたい、またはどちらがどんな人にオススメなのかだけ知りたいという方は、比較セクションにお進みください。

サブブランドとは?

サブブランド」とは、簡単に言うと、

  • KDDIやソフトバンクといった自社回線をもつ事業者(=キャリア)が、
  • auやソフトバンクといったメインのブランドとは別に展開する廉価版サービス

のことを意味します。

これをさらに大雑把に言い換えると、サブブランドとは、大手事業者が提供する「格安SIM」サービスだと言えます。こうしたサブブランドの魅力は、

  • 安定した高速通信と低価格の両立

にあります。以下では、ここに登場した重要なキーワードを一つずつ解説いたします。

キャリア・MNO

キャリアとは、携帯電話やスマホなどの通信事業において、その基盤となる通信回線を開設または運用している事業者のことを意味します。このような事業者は、専門用語では、移動通信事業者(MNO、Mobile Network Operator)と呼ばれます。


総務省による定義総務省作成の「MVNOに係る電気通信事業法及び電波法の 適用関係に関するガイドライン」(2015)における定義では、MNOとは、

電気通信役務としての移動通信サービス(以下単に「移動通信サー ビス」という。)を提供する電気通信事業を営む者であって、当該移動通信サービス に係る無線局を自ら開設(開設された無線局に係る免許人等の地位の承継を含む。 以下同じ。)又は運用している者

総務省HP

と定義されています。ここでいう「移動通信サービス」が携帯電話やスマホなどのサービスに対応しています。


キャリアといえば、通常はドコモ・au・ソフトバンク

日本においては、ドコモ・au・ソフトバンクが長らくキャリアとして事業を展開しており、しばしば3大キャリアと呼ばれています。ちなみに、2020年の4月からは、楽天モバイルも自社回線サービスを開始し「第4のキャリア」として業界を騒がせています。(なお、楽天モバイルは独自の性質をもつため、以下で「キャリア」という際には、単にドコモ・au・ソフトバンクを意味するものとします。)

キャリアの特徴

  1. 安定した高速通信サービス
    キャリアの特徴の1つは、自社の回線を使っていることによる、安定した高速通信サービスにあります。後述するように、いわゆる格安SIMでは、通信が混雑した際に、通信速度が遅くなってしまうというデメリットがありますが、ドコモ・au・ソフトバンクといったキャリアでは、基本的にこうした問題が生じず、利用者は安定した高速通信サービスを楽しむことができます
  2. ショップでの手厚いカスタマーサポート
    キャリアのもう1つの特徴は、店舗を全国各地に展開して、手厚いカスタマーサポートを行っている点にあります。実際、お住まいの地域にも、ドコモショップ・auショップ・ソフトバンクショップがあるという方は多いのではないでしょうか?この店舗展開によるサポートは必ずしも、キャリアの定義に含まれている特性ではありませんが、後述するようにいわゆる格安SIMでは、この限りではなく、製品の購入から初期設定まで基本的に自分で行わなければなりません。対照的に、キャリアのショップで携帯電話やスマホを購入したことがある人ならご存知なように、キャリアは製品購入から初期設定すべて行ってくれますし、さらにはその後のカスタマーサポートも充実しています。
  3. 月額料金が高い傾向
    前述の2つのメリットに付随するデメリットとして、キャリアの通信料金は高くなりがちであるという特徴があります。キャリアは、通信回線を開設し、運用していますが、このためには初期費用・維持費用がが必要です。また、全国にショップを展開して、手厚いカスタマーサポートを提供するためには、設備費用や人件費がかかります。したがって、これらの費用を補填するために、キャリアのサービス料金は、比較的高い傾向があります。

「日本の携帯料金は高い」

ちなみに、最近発足した菅内閣においては、日本の携帯料金が高いため、4割の値下げが必要であるとの方針が出されたことが話題の上りましたが、これは基本的にドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアの通信料金が高いということを意図したものです。キャリアとしての費用のためとはいえ、キャリアは市場において大きなシェアを占め、利益率も20%程度となっているため、批判の対象となっているのです。


格安SIM・MVNO

いわゆる「格安SIM」とは、キャリアから回線の一部を借用して、通信事業を展開しているSIM会社のことを指します。このような事業者のことを、専門用語では、仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator、MVNO)と呼びます。

格安SIMの特徴

  1. とにかく安い
    格安SIMの特徴は、その名前の通り、とにかく安いことにあります。格安SIMの定義のポイントは、格安SIMは、携帯電話やスマホの通信サービスに必要な回線を自ら開設しておらず、かつ運用もしていないという点にあります。キャリアのところでみたように、キャリアの通信費が高い要因の一つは、回線の開設および維持にかかる費用に由来します。しかし、格安SIMは、キャリアが開設・運用している回線を借りて、サービスを展開しているため、キャリアほどサービス展開のためのコストがかからないのです。
  2. サービスのほとんどがインターネット上で完結
    格安SIMの安さにも関連していますが、格安SIMは、ほとんどの手続きがインターネットで完結するという特徴があります。言い換えると、格安SIMは、キャリアと異なり、全国にショップを展開し、対人でのカスタマーサポートを行うということは基本的にしていません。これにより、格安SIMは、人件費を含む、ショップの展開にかかる費用を削減しています。
  3. キャリアに比べると通信速度が遅くなることも
    通信料金が安いというメリットの裏返しとして、格安SIMによるデータ通信は、キャリアと比べて遅くなることがあるというデメリットがあります。この理由は、格安SIMは、あくまでもキャリアから回線を借りてサービスを展開しているため、回線が混雑した時にはキャリアユーザーが優先され、格安SIMユーザーの通信は制限されてしまうからです。

サブブランドはキャリア?それとも格安SIM?

キャリアと格安SIMの定義およびそれぞれの特徴を確認しました。これまでの説明を踏まえると、サブブランドはキャリアなのでしょうか?格安SIMなのでしょうか?

結論からいうと、サブブランドは両方の性質を兼ね備えています。そして、これが上述した「安定した高速通信と低価格の両立」というサブブランドの魅力につながっています。

サブブランドのキャリアとしての側面

サブブランドは、あくまでKDDI・ソフトバンクによる事業であり、「自社」が開設・運用している回線を用いることができます。このため、回線が混雑しているときでも、利用者は高速通信を安定して楽しむことができます。

また、サブブランドは、au・ソフトバンクというメインブランドのショップにて、取り扱われています。このため、困ったらショップでサポートしてもらえます。この点でも、サブブランドは、キャリアとしての側面を有しています。

サブブランドの格安SIMとしての側面

他方で、キャリアのサービス展開において、サブブランドは、メインブランドに対する廉価版としての位置づけにあります。このため、サブブランドの通信サービスは、格安SIM並みに安いという特徴があります。このように消費者・利用者の観点からすると、サブブランドは「格安」であることに疑いの余地はないため、サブブランドは「格安SIM」とみなされることがしばしばあります。

これまでのことをまとめると、キャリア・格安SIM・サブブランドの関係は次のようにまとめられます。

通信品質料金
サブブランド
キャリア×
MVNO×

サブブランドは強すぎる?

サブブランドは、キャリアのように速く、格安SIMのように安いということを確認しましたが、こう聞くとサブブランドを選ばない理由がないと思う人もいるかもしれません。実際、2018年の総務省での有識者会合では、格安SIM事業者から、サブブランドの速さを同じ価格では提供できないと不満の声が上がっています。とはいえ、サブブランドの事業展開は、キャリアの企業努力によるものなので、批判は妥当ではないという意見もあります。


徹底比較:ワイモバイルとUQモバイル、どちらがおすすめ?

さて、サブブランドの特徴を確認した上で、ワイモバイルとUQモバイルとの比較に入りましょう。

ワイモバイルとUQモバイルのプランの確認

はじめに、ワイモバイルとUQモバイルのプランを確認しておきましょう。

ワイモバイルUQモバイル
4GBプラン4GBプラン
シンプル2S
2,365円
ミニミニプラン
1,628円
20GBプラン20GBプラン
シンプル2M
4,015円
コミコミプラン
3,278円
30GBプラン従量課金制プラン
シンプル2L
5,115円
トクトクプラン
データ利用量 ~1GB 1,540円
1GB超~15GB 2,728円
通信速度(容量超過時)通信速度(容量超過時)
  シンプル2M/2Lプラン:最大1Mbps  ミニミニプラン:最大300kbps
コミコミ/トクトクプラン:最大1Mbps
国内通話国内通話
基本通話料:30秒22円
だれとでも定額+(10分以内かけ放題):880円
スーパーだれとでも定額+(10分以内かけ放題):1,980円
基本通話料:30秒22円
通話放題(国内通話が24時間かけ放題):1,980円
通話放題ライト(10分以内の通話かけ放題):880円
通話パック60(最大60分/月の定額通話プラン):660円
ワイモバイルのサイトを見るUQモバイルのサイトを見る

ワイモバイルとUQモバイルの違いと共通点

ワイモバイルとUQモバイルのプランを確認したところで、両社の比較を行います。比較を行う過程で、旧プランとの違いも適宜解説いたします。

ワイモバイルとUQモバイルの違いや共通点は次のようにまとめられます。

ワイモバイルとUQモバイルの共通点ワイモバイルとUQモバイルの共通点
格安SIMのような安さと安定した高速通信格安SIMのような安さと安定した高速通信
30GB超の大容量プランなし30GB超の大容量プランなし
10分かけ放題はオプション10分かけ放題はオプション
ワイモバイルとUQモバイルの違いワイモバイルとUQモバイルの違い
ソフトバンク回線au回線
家族割・おうち割で格安SIM最安に割引なしで格安SIM最安級
5G対応5G対応
Y!プレミアムの特典利用可能
高速/節約モードの切り替え可能
使わなかったデータは持ち越し可能

ワイモバイルとUQモバイルの共通点

ワイモバイルとUQモバイルのプランを確認したところで、両者の共通点をまとめましょう。

  1. 格安SIMのような安さとキャリア並みの安定した高速通信
    共通点の1つ目は、ワイモバイルとUQモバイルのサブブランドとしての特徴を反映したものです。
    ワイモバイルとUQモバイルは、高速通信がキャリアのメインブランド並みに安定していると知られています。実際、様々な測定調査でも、ワイモバイルとUQモバイルの通信速度は、MVNOよりも安定して、高速であるという結果が出ています。
    値段についていうと、ワイモバイルもUQモバイルも格安SIMのように安いと知らていましたが、新料金プランによってさらに安くなり格安SIMの中でも最安級となりました。実際、3GB音声通話付きプランについて見ると、UQモバイルは4番目の安さとなっています。また、ワイモバイルは割引が適用されれば、4GB帯で一番の安さになります。
    いずれにせよ、キャリアの低価格プランと比較するとワイモバイルとUQモバイルが格安SIMなみに安いというのは明白です。
  2. 大容量プランはないが、容量超過後も通信可能
    2つ目の共通点は、30GB超の大容量プランがないけれども、容量超過後も データ通信が可能であるということです。
    サブブランドは、メインブランドとのすみわけのために、比較的少ないデータが容量において、低価格・高品質サービスを行うということをコンセプトとしています。したがって、50GBや容量無制限といった大容量プランは、サブブランドであるワイモバイルとUQモバイルでは、用意されていません。
    しかしながらサブブランドにはデータ容量超過後も通信が可能であるというメリットがあります。例えば4GBプランを契約している場合であれば、データ容量4Gを使い切った後も最大300kbpsの速度で通信を行うことができます。この最大300kbpsという速度であれば、メールの送受信や簡単なウェブサイトの閲覧、さらには480p以下の画質であればYoutubeの動画閲覧などもすることができます。20GB・30GBプランの場合最大速度は1Mbpsなので、さらに快適に通信を行うことができます。
    ただし、日常的に大容量データ通信を行う必要がある方は、キャリアの大容量プランを選択する必要があります。もし楽天の自社回線エリアにお住いの場合は、楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT Vをおすすめいたします。
  3. 10分かけ放題はオプション
    新プランにおいては、ワイモバイル・UQモバイルともに、10分かけ放題はオプションです。
    ワイモバイルの旧プランにおいては、10分かけ放題がプランに最初から入っており、UQモバイルではオプションとして選択する対象になっていました。新プランにおいては、ワイモバイル・UQモバイルともに、10分かけ放題をオプションとし、ここの利用者のニーズに応じて選択できるようになりました。

ワイモバイルとUQモバイルの違い

ワイモバイルとUQモバイルの共通点を確認したので、今度は違いを整理しましょう。上記の表をさらにまとめると、違いは次のようになります。

  1. ワイモバイルはソフトバンク回線、UQモバイルはKDDI回線
    ワイモバイルはソフトバンクのサブブランド、UQモバイルはauのサブブランドなので当然ですが、ワイモバイルはソフトバンク回線、UQモバイルはKDDI回線を使用しています。
  2. ワイモバイルではYahoo!プレミアムの特典が利用可能
    ワイモバイルの利用者は、「Yahoo!プレミアム for Y!mobile」により、「Yahoo!プレミアム」の特典無料で利用することができます。
    これにより、ワイモバイル利用者は、「Yahoo!ショッピング」や「PayPayモール」での買い物において、対象金額の最大3%相当が返ってくるというお得なサービスを無料で受けることができます。
    さらに、「読み放題プレミアム」により、雑誌やマンガの読み放題という特典も楽しむことができます。
    ちなみに、Yahoo!プレミアムの本来の料金は、本来月額508円(税込)です。ワイモバイル利用者はこれを無料で利用することができ、お得に買い物をすることができるため、かなりお得な特典であると言えるでしょう。このため、たとえば、家族2人でUQモバイルとワイモバイルとの間で悩んでいる場合には、ワイモバイルで揃えて、家族割を受け、さらにYahoo!プレミアムでお得に買い物をすれば、さらに家計の出費を抑えることができるでしょう。
  3. UQモバイルなら、高速・節約モード切り替え、余ったデータ容量の繰り越し可能
    UQモバイルであれば、データ通信をする際に、高速モードと節約モード(最大300kbpsまたは1Mbps)を切り替えることが可能で、さらにある月に使わなかったデータ容量を次の月に「くりこす」ことができます
    上で確認したように、節約モードの通信速度があれば、メールの送受信やウェブサイトの閲覧、さらには高画質でない限りYoutubeの動画の閲覧まで行うことができます。したがって、こういった場面では、高速データ通信容量を消費せずに、節約モードにしてギガを消費しないようにできると便利です。
    UQモバイルでは、高速モードと節約モードの切り替えが可能であるため、このようにギガを上手く節約することができます。さらに、余ったデータを次の月にくりこすことができるので、非常に便利です。

まとめ:ワイモバイルとUQモバイル、結局どちらがおすすめ?

さて、ワイモバイルとUQモバイルの共通点と違いを確認してきましたが、結局どちらを選べばよいのでしょうか?

まとめると、次のように言えるでしょう。

こんな人にはワイモバイルがオススメこんな人にはUQモバイルがオススメ
ソフトバンクを使っているauを使っている
割引条件に当てはまるワイモバイルの割引条件に当てはまらない
Yahoo!プレミアム特典が魅力的高速・節約モードの切り替えを駆使して、データ繰り越しをしたい
ワイモバイルのサイトを見るUQモバイルのサイトを見る